JR目黒駅西口から徒歩１分の心療内科。目黒心療クリニックです。

パニック症（現在でもパニック障害と呼ばれます）は知名度の高い病名ですが、パニック発作に関しては「どの不安障害でも、そして他の精神障害やいくつかの医学的状況でも起こりうる」ものとアメリカ精神医学会の診断基準(DSM-5)で定義されました。つまりパニック発作があるからといってパニック症とはならないということです。

パニック発作とは(DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル、医学書院より抜粋）突然、激しい恐怖または強烈な不快感の高まりが数分以内でピークに達し、その時間以内に、以下の症状のうち４つ（またはそれ以上）が起こるものです。　
　注：突然の高まりは、平穏状態、または不安状態から起こりうる
　１）動悸、心悸亢進、または心拍数の増加
　２）発汗
　３）身震い
　４）息切れ感または息苦しさ
　５）窒息感
　６）胸痛または胸部不快感
　７）嘔吐または腹部の不快感
　８）めまい感、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、または気が遠くなる感じ
　９）冷感または熱感
　10)異常感覚（感覚麻痺またはうずき感）
　11)現実感消失（現実でない感じ）、または離人感（自分自身から離脱している）
　12）抑制力を失うまたは”どうにかなってしまう”こと対する恐怖
　13）死ぬことに対する恐怖
パニック症は繰り返される予期しないパニック発作が起きる場合のみ診断されます。

「繰り返される」とは予期されない２回以上のパニック発作を経験することを、
「予期されない」とは発作起始時に明らかなきっかけや引き金がないパニック発作を意味します。