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くり返し出現する強迫観念あるいは強迫行為を主とした病態です。
強迫観念は自分では不合理だとわかっている考えが本人の意に反し、そしてしばしば嫌なものであるにもかかわらず、自分自身の考えとして認識されます。自分の意思で抑えようとしても抑えきれず、抑えようとするほど強い不安が起こってきます。
強迫的に行われる行為は強迫行為ですが、何度も繰り返されるので、本人はそれが無意味で効果のないものと認識していることが多く、強迫観念を排除したりするために行われることもしばしばあります。
身近な例を挙げるなら、外出時に戸締りや火の始末を自分でしていながら、それを忘れたのではないかという強迫観念が起こってくると、もう一度家に戻って確かめなくては気がすまなくなります。
また奇妙な強迫観念が浮かんだり強迫行為に及ぶ場合があります。
人前で汚い言葉やワイセツな言葉を言ってしまうのではないかとか、プラットホームから飛び込むのではないかといったものや、階段や電柱、道端の石といった目に飛び込んだものの数が気になって数えないと気がすまないなどがその例です。
更に身体に焦点を合わせた繰り返し行為(抜毛、皮膚むしりなど)とそれを減らそう、やめようとする反復行為も症候群として含まれます。
これまで心因性と考えられていた強迫症の中にも近年、生物学的要因(つまり脳そのものの機能障害が原因ということ)が関与しているものがあることがわかってきました。脳内血流量や糖代謝の測定を行って、脳のある部位での異常を示す所見が発表されたりしています。また、チックの一種トゥレット症候群では強迫症と高率な併存や遺伝的関連が認められています。
一方、日本精神神経学会の学術会議では「表面的には強迫症の症状に見えてもしっかり診ると違う病態とわかるものを安易に強迫症と誤診している」との指摘があり、この点を踏まえるなら診断は慎重に、治療は多彩になることが予測されます。
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